大分大学 福祉健康科学部

メニュー

座談会

座談会写真

平成28年に新設された福祉健康科学部。
実際にどんなことを学んでいるの?学校生活は?将来はどうするの?
衣笠一茂学部長と、1期生となる各コースの在学生に、入学後の感想から気になる将来のことまで、 リアルなホンネを語っていただきました。

衣笠 一茂

衣笠 一茂

福祉健康科学部
学部長

1966年生。在宅介護支援の現場で社会から置き去りにされた高齢者の姿を目の当たりにし、福祉の研究者の道へ。専門分野は、人と人との関わり合いを通したソーシャルワークの実践

古河 徹

心理学コース1年生
熊本県・人吉高等学校出身

中学時代にスクールカウンセラーの言葉に救われた経験から、自分もカウンセラーになりたいと思うように。大学院に進学し、臨床心理士の資格を取るのが目標。

富永 陽子

社会福祉実践コース1年生
愛媛県・今治北高等
学校出身

弓道部に入部。大会出場や他大学との交流などで充実した日々。「地域の人々が生き生きと幸せに生きられるお手伝いをしたい」という思いから社会福祉士をめざしている。

長山 礼人

理学療法コース 1年生
熊本県・真和高等学校
出身

地域医療に携わる仕事に関心があり、理学療法コースへ。大学では、料理、野球、バレー、吹奏楽など高校時代にできなかったことに貪欲にチャレンジ中。

新しい学部だから、自分たちで切り拓いていける。そこに魅力を感じました。

衣笠
長山くん、古河くんは熊本、富永さんは愛媛から来てくれてるんだね。どうして大分大学を選んでくれたのかな?
長山
自然が好きなので環境に魅力を感じました。山の中で、毎日大自然を満喫しています(笑)!
古河
僕はスクールカウンセラーを目指しているんですが、国公立で心理学を学べる大学が全国的にも少なくて。高3のときに新しい学部ができると聞いて、ここしかないと。
長山
新しいことに挑戦するのが好きなので、できたばかりの学部というのも決め手になりました。
古河
自分たちで切り拓いていけるというワクワク感があるよね。
衣笠
頼もしいね! 富永さんは?
富永
私は夏休みにオープンキャンパスに参加したんですが、模擬授業で衣笠先生のお話を聞いて、ほれ込んでしまったんです(笑)。
衣笠
えっ、どこに?(笑)
富永
「生存ではなく生活」「生き生きと生きられなければ生活とはいえない」という言葉にガーンときて。こんな考え方が学べる学校ならぜひ行きたい!と思ったんです。
衣笠
嬉しいね。1期生は僕から見てもみんなすごく前向き。そしてやはり、開拓者精神のある学生が多いと感じています。
富永
大分に来て驚いたんですが、福祉施設がすごく多いですよね?
衣笠
大分は実は医療福祉の先進県なんですよ。特に障害者福祉に関しては。
古河
僕は大分の人の温かさに癒されました。
衣笠
そう、優しくて温かいよね。だからこそ医療福祉の精神が育まれたんじゃないかな。福祉を学ぶのにふさわしい風土だと思います。

仕事の厳しさと楽しさを知ったアーリー・エクスポージャー。
人生観・幸福観も変わりました。

衣笠
授業やカリキュラムに関してはどうかな? 印象に残っていることはある?
富永
やっぱり5月のアーリー・エクスポージャーですね。ソーシャルワーカーのお仕事を間近で見て、改めて魅力的な仕事だと感じました。あと、実際に介護の体験もしたのですが、私、全然動けなくて…。落ち込んだけど、だからこそ、絶対にできるようになりたいという気持ちが強くなりました。
長山
僕は障害者施設で利用者さんと直接お話したり、触れ合えたのがすごく大きな経験になりました。自分が逆の立場だったら…と考えさせられました。僕は身近に障害をもった人がいるんですが、分かっているつもりで、彼らのことを実は全然理解できていなかったんだということも思い知らされました。
古河
実習先が重度の障害者施設だと聞いて、最初は大変そうだなと思いました。でも行ってみたら、利用者の方たちがすごく気さくに話しかけてくれて。一緒に車いすスポーツもしたんですよ。スゲー楽しかった(笑)! 重い障害をもつ人が明るく過ごしている姿を見て、人生観が変わりました。
富永
アーリー・エクスポージャーでは、その後の報告会で他コースの人と話せたのも良かったです。自分とは違う考え方、ものの見方に触れて視野が広がりました。
衣笠
みんな、僕たち教員の想像以上に多くのことを学びとってくれているね。
古河
ただ、僕が行った施設には心理学の専門スタッフがいなかったんですよね。それはちょっとショックでした。
衣笠
臨床心理士そのものがまだ少ないからね。でも、いないからといって必要ないわけじゃない。
古河
そうなんです。スタッフの方に聞いたら、「本当は必要だけど足りない」と。心理学を学んでいる自分たちが、そういう現状も変えていかなければと思います。
衣笠
アーリー・エクスポージャーで学んでほしかったのは、まさにそういうことなんだ。単に資格を取って職業に就けばいいわけじゃない。自分の専門性を社会にどう生かし、患者さんや利用者さんの「生活の質」をいかに向上させられるか。それを考えられる人材になってほしい。そして、君たち自身も「何になりたいか」ではなく「どういうふうに生きていきたいか」を、4年間でしっかり考えてほしいと思います。

アーリー・エクスポージャーの様子

アーリー・エクスポージャーの様子

学部で培った、挑戦と開拓の精神。道がなければ作ればいい。

衣笠
現場を見て仕事のやりがいも感じられたと思うけれど、不安もあるんじゃない?
富永
はい、実はすごくあります…。社会福祉士の仕事は、当事者やご家族と濃密に関わる仕事。複雑な家庭や難しいケースも多いし、知れば知るほど自分にできるのかな?って。
衣笠
そういう不安があるのは当然のこと。でもね、今はできなくて当たり前。仕事の厳しさに気づけたことが重要なんです。今自分にできることを精いっぱいやる。それが4年後に確実につながっていくから。
古河
僕は生活への不安が大きいです。家族からも「その仕事で食べていけるの?」と心配されますし。
衣笠
これはね、4年後、時代は確実に変わっています。と言うのも、今後「公認心理師」という新しい国家資格が施行され、病院や学校などで必要とされる資格になっていくと思います。ただ、アーリー・エクスポージャーの現場で学んだように、活躍の場を開拓していくのはあくまで君たち。道がなければ作ればいい。自分たちが社会にどう役に立てるのかを示していけば、おのずと道はひらけます。チャレンジし、開拓する。学部の気風でもあるその精神をぜひ持ち続けてほしいな。長山くんはどう?
長山
僕は、何かを実現するためには失敗があって当然だと考えています。失敗して、反省はするけど後悔はしないというのがモットー(笑)。大学時代は、あらゆることに挑戦して失敗して、成長したい。その中で自分の目標も明確にしていけたらと思っています。
衣笠
みんなそれぞれに、素晴らしい志を持っているね。長山くんの言うように、トライアンドエラーを繰り返しながら一歩一歩、進めばいい。答えを出すのを急ぐ必要はないんです。何のために、誰のために働くのか。それを常に問いながら、大学時代の4年間で目指す方向にしっかり歩んでゆける力を育んでほしいと思います。私たち教員は、そのためのサポートを惜しみませんから。

大分大学

  • 旦野原キャンパス
    〒870-1192 大分市大字旦野原700番地