臨床心理学コースは,心の健康や心理学的支援に関する高度な専門性を有し,心理学の視点から「地域共生社会」の構築を牽引することができる心理専門職(公認心理師および臨床心理士)を養成することを主な目的としています.
所定の科目を修めて大学院を修了することによって,公認心理師・臨床心理士の受験資格を取得することが可能です(本コースは日本臨床心理士資格認定協会の指定する第一種養成指定大学院です).
本コースでは,心理専門職として欠かすことのできない「知」・「技」・「心」を探究し,心理支援を必要とする方にとって本当に大切な関与ができる力を身につけることを重視しています.
本コースの前身である「教育学研究科臨床心理学コース」を含めると,これまで200名以上の臨床心理士・公認心理師を養成してきた歴史と伝統があり,その多くが医療保健・教育・福祉・司法犯罪の領域で活躍しています.
本コースでは,座学だけでなく,事例ベースの実践的な学びのため,学内実習および学外実習に特に力を入れています.
学内実習は「大分大学心理教育相談室」で行います.充実した施設やスタッフのもと,2年間で,多くのカウンセリングや遊戯療法,また心理検査・発達検査を担当し,その全てについて綿密な指導(コース全体でのカンファレンスや個別のスーパービジョン)を受けることで,心理支援の実際を深く学ぶことができます.
学外実習は,大分県内の医療機関・福祉機関・教育機関に出向いて行います.その領域・機関特有の支援について,より応用的な学びを進めることができます. また,大学院修了後も特別研究員となり,心理教育相談室で継続してカウンセリング等を担当し,指導を受けることで,さらなるスキルアップを行う体制も整えています.
大学院の2年間は決して楽なものではありませんが,充実した学びの結果,公認心理師・臨床心理士ともに9割以上の合格率をあげています.
臨床心理学に関する高度かつ先進的な教育・研究・地域貢献・発信を一体的に行うことを目的として設置されました.「大分大学臨床心理研究」の発行など,臨床心理学コースの発展に深く寄与しています
臨床心理教育研究センター(心理教育相談室)本コース(教育学研究科時代を含む)を修了し公認心理師・臨床心理士として活躍する専門職,本コースの大学院生,本コースの教員によって結成された組織です.心理支援に関する生涯学習・スキルアップ,学術交流,相互研鑽・支え合いを目的とし,年に一回のセミナーと,年に数回の事例検討会を行なっています.