専門職のリーダーを養成し,地域共生社会の実現を目指す

コロナ禍のなか,本来の学生生活を十分に満喫できていない学生に対して,大変申し訳なく思います.福祉健康科学部では,できる限り対面授業を行い,学生同士や教員とのコミュニケーションの場を設け,学生生活を充実したものにしたいと考えています.

福祉健康科学部は開設7年目を迎えます.本年3月に3期生が卒業し,医療機関,社会福祉施設,行政機関,一般企業への就職や,開設3年目の大学院への進学を果たしました.3期生は,コロナ禍での成功への道標を明らかにしてくれました.

本学部は理学療法コース,社会福祉実践コース,心理学コースの3コースで構成され,それぞれの専門職(理学療法士・社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師※)を養成します.ただ単に医療・福祉の専門職を養成するのではなく,専門職のリーダーとなりえる人材・他領域にも精通した人材の養成を目指します.専門領域のみでなく,他の領域の教育,すなわち領域横断を意識した講義や実習も多数取り入れています.

医療・福祉の世界は刻々と日々進歩しています.医療・福祉に携わる職業人は,「一生勉強」が絶対条件です.「勉強することが好き,勉強することが苦にならない学生」に入学してほしいと思います.卒業後も新しい知識をどんどん取り入れ,仕事に活用していくことが重要です.卒業時に得た知識は10年たてば全く通用しないからです.本学部では自分で知識を取り込み,活用する方法について,積極的に教授しています.
今後ますます少子高齢化は進み,どこの国も経験したことがない超高齢社会が抱える問題を日本は経験していくわけです.高齢者や障がいをもった方々のために,医療・福祉を支える人材として働くことの意義と重要性をもう一度考えてほしいと思います.

※公認心理師の資格取得には,大学院進学か実務経験が必要となります.

福祉健康科学部 学部長・教授
片岡晶志
教員採用