福祉健康科学部では,自らの専門分野でリーダーシップを発揮でき,かつ,多様な支援システムの架け橋となって,チーム支援をマネジメントできる人材を養成します.そのため,3つのコースがそれぞれに行う専門性の高い科目(コース専門科目)と,3コースが合同で学ぶ科目(共通基礎科目,共通展開科目,チュートリアル科目)を組み合わせて教育を行います.
地域社会という,人々が生活する場面への理解を深め,専門職としての自分がどのような場で活躍するのかという構造を学びます.あわせて,情報ネットワークシステムのリテラシーや,国内,海外での医療福祉の経験を積む際に必要となる語学の基礎を学びます.
■主な履修科目:基礎ゼミ,英語
医療,リハビリテーション,福祉,心理各分野の支援をマネジメントするための具体的な方法を学びます.実際の現場を見学することで,単なる机上の理論ではない実学としての福祉健康科学の基礎を形成します.
■主な履修科目:福祉健康科学概論 ,アーリー・エクスポージャー,地域包括ケア概論
それぞれの分野への相互理解を深めるために,自分の所属するコースの科目を基礎として,他の2つのコースの科目群から将来目指す人材像に沿った科目を選択し,履修していきます.
■主な履修科目:看護学概説 ,リハビリテーション医学,現代社会と福祉Ⅰ ,臨床心理学概論
それぞれの分野の専門性を理解し,自分が将来活躍する専門職者としての学びに入ります.ここでは,主に演習科目や小グループによる討議など,これまで身につけた知識を実践で生かしていくための授業を展開していきます.
■主な履修科目:理学療法評価学,社会保障論Ⅱ,地域福祉論Ⅱ ,医療心理学
この科目では,人々の生活を包括的に支援する視点から,具体的な症例・事例に対して,自らの専門性を発揮してチームを運営しながら解決に導くことができるかを実践的に学ぶことができます.
■主な履修科目:チュートリアルⅠ,チュートリアルⅡ,チュートリアルⅢ
専門分野でリーダーシップを発揮できる人材
多様な支援システムのマネジメント能力をもった人材
早期体験実習を通じて専門職となるための覚悟を高めます.
福祉健康科学部には,理学療法コース,社会福祉実践コース,心理学コースがあります.それぞれのコースで,「地域包括ケアのリーダーとなれるような医療・福祉の専門家」の養成を目指しています.その第一歩として,1年生を対象に入学して間もない時期にEarly exposure(早期体験実習)」を実施しています.
Early Exposureを直訳すれば「早期にさらすこと」となります.本科目は,各病院・施設のご協力の下,入学したばかりの学生が専門的な知識や社会性が詰め込まれていない白紙の状態のうちに実際の現場に身を置き,支援を必要とする方々との直接的な交流を通して,自身の無力さをさらけ出されることを経験し,その経験から右記の事柄を身につけることを目的としています.
各施設で学生が現場での業務や職員,使用者とのコミュニケーションを通じて,これからの学修の動機づけと専門職となるための覚悟を高める.
ノーマライゼーションの考え方を学び,障がい者の社会復帰のための支援の在り方をみることにより将来の専門職として無力な現在の自分を理解し,当事者(支援を必要とする人)の立場で物事を考える姿勢を育み,専門的な学問に真摯に向き合うことの動機づけを行う.
※令和2年度,3年度は新型コロナウィルス感染症の流行により,実施時期,および内容を一部変更
高度急性期機能病院である医学部附属病院を見学し,現場で働く様子や最新の医療機器を見学すること,さらに医療スタッフからの話を聞くことで,当事者の立場で物事を考える姿勢を育み,さらに専門的な学問に真摯に向き合うことの動機づけを行う.
全ての実習を終えた後に学生同士で意見交換を行う.実習を通じて学んだこと,今後の目標を再確認する場となっている.
太陽の家,個別体験実習の受け入れ施設,医学部附属病院にご協力頂きながら,本実習を実施しています.
本科目に対する学生の評価も高く,本実習が入学間もない学生の心構え,学修意欲の向上に大きく寄与していると考えています.
リハビリテーションの概念や具体的な方法,患者へのアプローチの方法について学びます.具体的な症例を挙げながら,医学的リハビリテーションについて理解していきます.
本学部の中核となる地域包括ケアシステムの制度設計と実践の枠組みについて学びます.特に医療と福祉の連携の必要性についての理解を深めます.
臨床心理学的支援が対象とするこころの健康や問題について,発達段階ごとに学びます.医療や福祉,教育,家庭生活や社会生活との関係について理解していきます.