心理学コースについて

こころの健康を支える

近年の社会構造の変化に伴い,こころの問題も多様化し,教育・発達,医療・保健,福祉,司法・矯正,産業などのあらゆる分野で心理専門職が求められています.本コースでは,各分野の心理専門科目の段階的な学修と各領域での実習を通じて,幅広く心理学を学びます.

公認心理師養成への対応(2018年度から)

児童虐待相談対応件数の著しい増加や,度重なる災害の被災者に対する心のケアの必要性など,従来以上に質の高い心理の専門職が求められるようになってきたことから,2018年心理職初の国家資格として公認心理師が誕生しました.心理療法士やスクールカウンセラーなどの「心理カウンセラー」と呼ばれる領域で,医療・福祉をはじめ教育,産業,司法,行政など,活躍の場はあらゆるフィールドに及びます.福祉健康科学部では,公認心理師となるための学部 カリキュラムを整備しています.

コースの履修モデル

取得可能な資格

  • 認定心理士
  • 公認心理師 ※国家試験受験資格を得るためには大学院進学等が必要です
  • 社会福祉主事

研究室紹介

溝口ゼミ

困りごとを抱える人々への支援の充実を目指して

研究テーマ:「関係論の視点からみた精神分析的心理療法の実践と理論的検討」「児童期・思春期・青年期の情緒発達と心理支援に関する研究」「現代青年の心理的問題と援助,ならびに地域支援ネットワークに関する研究」

溝口 剛 准教授/Associate Professor. Tsuyoshi Mizoguchi
担当科目/人格心理学,医療心理学,教育臨床心理学,心理的アセスメント,心理演習,心理学研究法Ⅱ,実践領域実習Ⅰ,実践領域実習Ⅱ,心理学特別研究,卒業課題研究Ⅰ・Ⅱほか

臨床心理学とは,様々な心の問題や心理的課題に直面して困りを抱える人々に対して,主に心理学的手法を用いて理解を深めながら支援していくという実践的営みを基盤とした学問領域です.困りを抱える人々を的確に理解するためには,パーソナリティや心の発達を理解し,心の問題の発生機序や要因を探求してゆくことが大切です.また,的確な支援には,実践的研究の積み重ねが欠かせません.個別的支援だけでなく,様々な職種の専門家や地域の支援者とも連携・協働しながら,困りを抱える人々を地域全体で支援していくシステムも必要です.

教員紹介

河野 伸子

心理学は,目に見えない“こころ”の働きにアプローチする学問です.身近なところから心理学の問題意識が生まれます.普段の生活の中で,不思議だなと思うことを大切にしながら,一緒に学んでいきましょう.

専門分野:臨床心理学,発達心理学

<主な担当授業科目と内容>

ライフサイクルの心理学
この世に生を受けた時,子どもにとっては,養育を受けて生きることが課題です.同時に,親は,子どもを世話して育てるという課題に直面します.人は,周囲とのかかわりの中で,その人らしい人生を築きます.この授業では,人間の一生(ライフサイクル:胎児期から老年期・死まで)をいくつかの時期にわけ,各時期に生じる特徴的な変化や課題について説明し,現代の諸問題に対して,人間の発達という視点から解決の手段を考えます.

<学位・資格>

博士(医学)
公認心理師,臨床心理士

<研究分野>
  • マインドフルネス心理療法の効果研究
  • 心理臨床活動における,福祉,医療,教育等との連携のあり方についての研究
  • 子どもの情緒的発達と親子の関わりについての研究
<研究分野の紹介>

現在の研究課題は,マインドフルネス心理療法の効果研究です.マインドフルネスは,近年広まってきた瞑想を用いた心理療法で,うつや不安,ストレスを減少させると言われています.従来の方法に新たなアプローチを加えることで,人生をより生き生きと過ごすことができるかどうかを実践的に研究しています.ゆくゆくは,対象を広げて,親子プログラムなどにもつなげていきたいです.

教員,卒業生,在校生などの
インタビューはこちら

教員採用